2017年3月8日水曜日

Weaved を試してみた

概要

Weaved はクラウド上からネットワークに接続された機器を TCP/IP のポートで遠隔操作することができる IoT デバイス向けのサービスです
今回は RPi を使って Weved からのリモートアクセスを試して見ました

環境

  • Raspberry Pi Type B Single Board Computer 512MB
  • Raspbian 8.0 (Jessie)
  • Kernel Version 4.1.7+ #817
  • weavedconnectd 1.3-03

アカウント作成

まずは Weaved のアカウントを作成します
メールアドレスがあれば登録可能です

Weaved の公式ページから右上の SIGN IN -> Click here if you need a Weaved account. でメールアドレスを登録します
try_weaved_registraion_email.png

メールアドレスの登録が完了するとワンタイムキーが記載されたメールが来るのでそのワンタイムキーを使ってパスワードを登録すれば OK です
try_weaved_registration_password.png

アカウントを作成したら SIGN IN から問題なくログインできるか試してみてください

RaspberryPi 上に Weaved のツールをインストールする

アカウントの登録が完了するとプラットフォームを選択する画面になります
今回は RaspberryPi を選択します
try_weaved_choose_platform.png

選択するとツールのインストール方法が記載されたページに移動するので手順通りにインストールしていきます

  • sudo apt-get update
  • sudo apt-get install weavedconnectd

ツールのインストールはこれで OK です
次にこのツールを使って RaspberryPi を Weaved に登録します

RaspberryPi を Weaved に登録する

先ほどインストールしたツールを使って設定していきます

  • sudo weavedinstaller

まず 1 の「Sign in to your existing Weaved account」を選択して先ほど登録したメールアドレスとパスワードを入力します
try_weaved_setting_login.png
次の画面でメールアドレス/パスワードを入力します

次に Weaved からリモートで操作するプロトコルを設定します
今回は SSH/22 を設定します
try_weaved_setting_service.png
「1) Attach/reintall Weaved to a Service」を選択します

try_weaved_setting_ssh_port.png
次に「1) SSH on default port 22」を選択します
今回は RaspberryPi の SSH ポートはそのままにしているので 1 を選択しています
22 番から変更している場合は 4 番を選択し手動で設定する必要があります

接続に問題がなければ Weaved に登録する RaspberryPi のニックネームを設定します
try_weaved_setting_nickname.png

しばらくすると登録が完了して初めの画面に戻ります
ここに登録した RaspberryPi が表示されていれば Weaved への登録は完了です
try_weaved_setting_devs_list.png

Weaved から接続してみる

Weaved にログインして My Services に移動すると先ほど登録した RaspberryPi が存在すると思います
try_weaved_my_services.png

status が online になっていることが確認できたら実際に接続してみます
接続した Name 欄のデバイスを選択すれば OK です
ブラウザの別 Window が開いて SSH をするためのコマンドを表示してくれます
try_weaved_get_ssh_command.png

ユーザごとに別々のログインコマンドが表示されるので必要なコマンドを使用してください

あとはコマンドを使ってターミナルソフトから SSH すれば起動中の RaspberryPi に Weaved から SSH 接続することができます
try_weaved_test_connection.png

ログインできれば OK です
Weaved を経由しているので若干ネットワーク遅延があり重い感じがしましたが、問題なく動作しました

最後に

紹介は以上です
今回は SSH のみ試しましたが、HTTP (80) や VNC (5901) もリモートからの接続をサポートしているので、同じように RaspberryPi から登録すれば Weved から接続確認することができると思います

実は今回 RaspberryPi のネットワークはスマホのテザリングを使って試しました
テザリングであれば特に躓くことなく進められましたが、家庭用ルータなど LAN の設定によっては weavedinstaller の実行でつまづくかもしれません
実際自分はテザリング以外の NAT 環境で実施してみたらうまくツールが動作せず登録できませんでした ( トラブルシューティングに記載 )

あと気になったのは RPi の IP が変わったり、ルータの PPPoE 側の IP が変わった時にも問題なく接続できるのか気になりました
多くの NAT 環境は基本 DHCP なので、IP が変わると毎回登録し直しとなるとちょっと実利用は厳しいなと思いました

商用とかで 100 台規模の RPi を登録しておくと一括管理+リモート操作できて便利とかそういう感じの用途だろうか
個人でも自宅の RPi を監視したいなどの用途には使えそうな気はする

トラブルシューティング

  • Unfortunately, it appears your network may not currently be compatible with Weaved services.

http://forum.weaved.com/t/network-may-not-currently-be-compatible-with-weaved-services/161
weavedinstaller 実行時に発生しました
自分は結局、解決することができずに RPi が使っているネットワークをスマホのテザリングに移行しました
回線を変更したらうまく動作したのを考えるとルータの設定が影響していると考えられます

P.S 20160413

テザリングで設定をしたあとで自宅にある WiMAX に接続して試したところ問題なく Weaved 側は Online になり、SSH もできました
ということは家庭向けのネットワーク構成としてよくある DHCP + NAT 環境でもいけることになる
そうなってくると逆にいけない条件が何なのか気になってくる

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