2020年3月15日日曜日

QIDI Print のサポート材設定についていろいろ試してみた

概要

QIDI Print を使うとプリント時にサポート材を設定することができます
サポート材のパターンや幅、長さなどいろいろ変更できるので動作確認してみました

環境

  • macOS 10.15.3
  • QIDI-Print 5.2.1
  • blender 2.82

テストデータ

blender 2.82 で作成しました
1m 四方の四角形を作詞しサイドのどちらかの辺を丸々削除してオーバーハングしまくりなデータを作成しました
QIDI Print でサポートを与えてどういう挙動になるか確認してみます

ノーマル設定

まずは何も変更しないでデフォルトのサポートを確認してみます

これでサポートの情報を表示してみると 3 本の縦のラインサポートができるようです
一番下のメニューから「Layer」でカラースキームをラインタイプで表示するとサポートの色が水色で表示されるのでわかりやすいです

密度を下げてみる

サポート密度を 15% -> 5% に下げてみました
それ以外の設定はデフォルトのままです

するとサポートラインの数が減りました
これだけでもサポートを剥がす量が減るので後処理がだいぶ楽になるかもしれません
ただしサポートの量は減るのでオーバーハングしている部分の印刷がぐちゃぐちゃになる可能性が高くなります
ただ密度を下げることでフィラメントの消費は抑えられそうです

サポートの Z 距離を長くしてみる

サポート Z 距離を 0.2 -> 0.3 mm にしてみました
それ以外の設定はデフォルトのままです

少しわかりにくですがオーバーハングしている部分とサポートの距離が長くなりました
長くすることでサポートが剥がしやすくなるとは思いますが印刷がミスする可能性も高くなります
また長くすることでフィラメントの消費は抑えられそうです

水平距離を長くしてみる

サポート水平距離を長くしてみました
それ以外の設定はデフォルトのままです

結果としてはサポートの量が増えました
説明を見てもわかりますがサポートの量が増えるのでよりオーバーハングしずらくなります
当然ですがフィラメントの消費は大きくなります

サポートインタフェースを設定してみる

サポートインタフェースという項目があるので有効にしてみました
サポートインタフェース自体の他のオプションはデフォルトのままです

どうやらサポートインタフェースは上下に更にサポートとなる部分を増やしてくれるようです
かなり強力なサポートができるようです
フィラメントの消費は大きくなり印刷時間も増えますがオーバーハングはしづらくなるという感じです

サポートのパターンを変更してみる

サポートのパターンをライン -> ジグザグにしてみました
他にもありますがとりあえずジグザグにしています

これは単純にサポートの線がジグザグになるようです
ラインだと支えられないオーバーハングを支えることができるようになります

サポートラインの幅を短くしてみる

この設定だけ少し特殊です
まずメニューバーから「プレファレンス」->「Parameter Visibility」を選択します
そしてライン幅の項目からサポート欄幅を選択します

すると右メニューの「層」の項目に「サポートライン幅」が追加されます
これでサポートライン幅を 0.4 -> 0.1 mm に変更してみます

サポート密度はデフォルトの 15% のままです
するとサポートラインの数が増えました
幅が減った分ライン自体が増えるようです

もしデフォルトのラインの数で幅だけ少なくしたい場合はサポート密度も単純に 1/4 (3.75) にすれば OK です
サポート密度を 3.75、サポートライン幅を 0.1 mm にするとラインの数はそのままでサポートの幅だけ短くすることができます

試してみる

全パターン試すのは辛いので感覚でサポートが剥がれやすそうな

  • サポート密度・・・3.75%
  • サポート幅・・・0.1 mm
  • サポート Z 距離・・・0.3mm

のサポートを張って試してみました

実際にプリントしたのは以下です
さすがに造形物が小さすぎた感がありますが、、

実際に剥がしてみると手だけでペリペリ剥がせました
オーバーハングしている部分を見ても一応問題なさそうです

設定したプロファイルは 3mf ファイルとして保存しておきましょう

試してみる2

別のサイズのオブジェクトを同じサポートの設定で印刷してみました

  • サポート密度・・・3.75%
  • サポート幅・・・0.1 mm
  • サポート Z 距離・・・0.3mm

オブジェクトのサイズは 3.5cm くらいです

全然サポートとして体をなしていない感じになってしまいました
造形物の大きさによってもサポートの設定は変更したほうが良さそうです

試してみる3

パラメータを少し変更して試してみました

  • サポート密度・・・5 %
  • サポート幅・・・0.2 mm
  • サポート Z 距離・・・0.3mm

オブジェクトのサイズは高さが 10 cm くらいあり横縦は変わらず 3.5cm くらいです

今度はしっかりとサポートしている感がありました
オーバーハングは実感ほつれていますが許容範囲内と言った感じでしょうか
剥がしやすさは正直そこまでですがニッパ、ペンチ、ピンセット、カッターを使って割と簡単に剥がせました

底を支えるサポートに関してはかなりキレイに剥がすことができました

最後に

QIDI Print のサポート設定についていろいろと試してみました
サポートありで印刷した場合にサポートが剥がしにくい場合はいろいろと調整するといいかなと思います

サポートの世界もいろいろと深いようで水溶性のサポートやダブルノイズでサポート用のフィラメントを出すこともできるようです
X-Smart の場合はさすがにそこまではできません

0 件のコメント:

コメントを投稿