概要
QIDI TECH X-Smart の開封から最初のプリントアウトするまでの手順を紹介します
またおおよそ経過した時間も紹介します
本体のビープ音が少し大きのでびっくりしないように注意しましょう
環境
- 本体説明書 (英語版)
ダウンボールからの開封
まずはダンボールから開封し保護用の発泡スチロールやワイヤーを切っていきます
重さも 20kg 以上あるので注意して運びましょう
本体は上下に発泡スチロールがある状態で梱包されています
上に工具類が入っており下の発泡スチロールにも工具が入っているので取り出します
本体も揺れが少ないようにダンボールぴったりに入っています
本体の重さもあるので可能であれば 2 人以上で取り出したほうが良いと思います
下にも少ないですが工具が入っています
下の発泡スチロールが取り出しづらい場合はダンボールの底を開けて底に押し出して取り出しましょう
開けたあとで説明書を見たところ Unpacking から First Print まで丁寧に書かれていました
箱を開けてから Unpacking の説明書を見てもあまり意味ない気もしますが、、
なお説明書は英語しかありません
図ありなのである程度英語が読めればなんとかなります
あとは発泡スチロールやワイヤーを外していきます
基本は説明書を見ながらやると良いと思います
ワイヤーは 3 箇所ほどありました
すべてニッパで切断すれば OK です
間違って必要なワイヤーを切らないようにしましょう
本体の上部に取り付けるカバーは全面のパネルを持ち上げて取り出します
印刷台の下にも発泡スチロールがあるので取り出します
ここだけ少し面倒です
台を少し持ち上げる必要があり奥に見える 3 本の軸の真ん中を回すと台が上がっていきます
軸にはグリスが塗ってあるため少しヌルヌルします
ある程度上がったら台をしっかり持ち上に上げてば取り出すことができます
上がった台は上から押して下に下げましょう
少し力が入りますがゆっくりやらば大丈夫です
これで開封は完了です
パネルの取り付け
上部とサイドに取り付けます
どちらもマグネットになっているため簡単に取り付けられます
上部は置くだけで OK です
メンテナンスしやすいようにマグネットになっているのは嬉しい点です
PLA フィラメント取り付け
本体の背面に取り付けることができます
使用する道具は以下の通りです
同梱されているフィラメントはオレンジ色で容量は 0.5kg のものになります
背面にネジ穴がありここにフィラメントを取り付けます
ちゃんとくるくる回るような仕組みになっています
まず黒い 2 つの部品を合体させます
取っ手側とスペーサ側がありこれを通すだけです
奥までしっかり入れましょう
フィラメントに通すとちょうどネジの部分だけ出るようにスペーサの長さが調整されています
フィラメントを通してあとはネジ穴に嵌めていきます
ちょっと押し込みながらやると簡単に入ると思います
こんな感じで固定できれば OK です
ちゃんとフィラメントがくるくる回るのも確認できると思います
次にフィラメントをパイプに通します
まずパイプだけ先に本体に通しましょう
そしてフィラメントを下からパイプに通してあげます
先にパイプを取り付けると以下のようになります
そしてここにフィラメントを通すと先端からフィラメントがでてきます
あとは本体につなげます
ノズル部分の上部にフィラメントを通す穴があるので入れましょう
この段階では軽く入れておけば OK です
パイプの部分も外れないようにしっかり嵌るようになっているので確認しておきましょう
これでフィラメントの設置は OK です
本体の電源を入れる
ここで本体の電源を入れます
メス側はフィラメントの下にあります
スイッチは上のマイナス側がオンになります
プラグはちゃんと日本で使える形状になっています
が、アース用のピンがあるので電源が 3 ピンに対応している必要があります
家庭だと冷蔵庫やテレビのためのプラグを見ると 3 ピンに対応しているプラグがあると思います
もしない場合は変換プラグなどを購入しましょう
電源を入れると明かりが付きます
「ピー」というビープ音が結構大きくてびっくりします
土台とノズルの位置を調整する
黒いビルドプレートと呼ばれるものを使って調整します
Tools メニューを選択しましょう
次に左下の Leveling を選択します
レベリングが始まったらプレートと土台の下にある調整ネジを回して土台の高さを調整しましょう
どれくらいの高さにすれば良いかというと
- プレートが少し引っかかるけど引っ張って抜けるくらい
に高さを調整します
言葉だと説明が難しいの正直ここはだいたいで OK です
ただノズルと土台を離し過ぎてもダメですし近すぎてもダメなのでそこは注意しましょう
プレートの暑さ分くらい空ける感じで調整するイメージで OK です
全部で 3 箇所設定するのですが最後の 1 つは奥にあります
サイドのパネルを外して全面と横から手を入れて調整しましょう
Adjustment completed になれば完了です
右下の戻るボタンを押してメニューに戻ります
1 箇所調整したら次のボタンを押す 1 箇所調整した次のボタンを押すという感じで調整すればノズルも勝手に動いてくれるので簡単です
フィラメントをロードする
先程は物理的にフィラメントを設置しただけです
このままではノズルからフィラメントが出ません
先程のメニュー画面から Tools -> Filament を押しましょう
すると以下のように数字の画面になります
これは温度を表示しており最初白文字で表示されている数字をタップすると赤になりどんどん温度が上昇していきます
220 まで上昇したら右にある下矢印ボタンを押しましょう
そして先程軽くはめ込んでおいたフィラメントをノズル上部から押し込みます
軽く押し込み続けるとノズルがそれを検知して自動的にフィラメントを取り込み始めます
そうなったら手を離して OK です
パイプも再度嵌めておきましょう
ファラメントが取り込まれるとノズルの先端からフィラメントが出てきます
最初に黒いのが出てきてあとからオレンジのフィラメントが出てくれば OK です (今回付属していた PLA フィラメントはオレンジ色だったのでもし違う色のフィラメントの場合はその色のフィラメントが出てくれば OK です)
あとで気づいたのですがフィラメントが少しでも出てきて問題なさそうであれば戻るボタンを押して設定を完了して良さそうです
自分は止まるまで待っていたのですが 15 分くらい時間がかかりました
また最後まで待つことで消費したフィラメントの量は以下くらいでした
いざテストプリント
ここまでくればプリント可能です
付属の USB にテスト用のモデリングデータがあるようなのでそれを使ってテストプリントしてみましょう
まず USB を接続します
側面にポートがあるので差し込みます
先程のメニュー画面から Print を押します
差し込んだ USB の情報が表示されるので X-SMART を選択します
3. Test files/
を選択します
写真がないのですが Test file フォルダ配下に「xiaogaoplus.gcode」があるのでこれを選択します
すると以下のような画面になります
プリントする前に土台の上にあるプリント台にのり塗っておきましょう
PLA の場合は正直塗らなくても反り返りがないと思うのですがせっかくなので塗ってみました
プリント台は土台上にある青色のプレートで土台とマグネットで接続されています
少し強いマグネットなので手前のへこみから持ち上げて取り出しましょう
のりを
まんべんなく塗りましょう
あとで知ったのですがテスト用のデータは写真右上端にだけプリントするデータだったので全体ではなく右上を重点的に塗っても OK です
再度プリント台を土台に戻したらプリントを開始しましょう
xiaogaoplus.gcode を選択した状態の画面であれば右側にある 3 つのボタンの真ん中の三角を押せばプリントが開始されます
最小は土台とノズルの温度上昇が開始されます
規定の温度まで上昇するとプリントが開始されるので待ちましょう
なおプリント中はパーセントで経過が表示されます
プリント後
1時間14分かかりました
まずはプリント台からプリントされたものを外します
プリント台はやわらかい素材なので両端を持って曲げればものも取れます
完成したものはこんな感じでした
写真ではわかりづらいですが PLA にしてはかなり細かい積層だと感じました
またほつれのようなものもなかった印象です
複雑なオブジェクトじゃないからかもしれませんが
あまったフィラメントが外しづらい場合は付属のヘラを使いましょう
ヘラで端っこをめくったらあとは手で剥がしていけば OK です
プリント台ののりは洗っても OK ですし濡れティッシュなどで拭いても OK です
その他 Tips
音量を調整する
メニューから System -> Sound で可能です
3 段階ほどあるようでデフォルトは最大になっているようです
言語設定
管理画面は日本語にもできます
System -> Language から日本語を選択すれば OK です
最後に
QIDI TECH 3Dプリンタ X-Smart の初期設定方法を紹介しました
開封から最初のプリントを開始するまでで 1 時間程度かかりました
最初のプリントが完了して外すまでで 2 時間 30 分程度かかったかなと思います
最初から組み立て済みなので組み立てに関しては特に詰まることはないと思います
が、フィラメントのロードや土台の高さ調整などは初めての場合は結構難しく詰まるかもしれません
ネットを調べると紹介動画などもあるのでそれらを見てもいいかもしれません
QIDI TECH にはモデリング専用のソフトもありこれを使えば X-Smart で印刷できるモデリングをすることができます
Blender などのモデリングツールを使ったデータでも印刷できるようなので今後は Blender との連携方法などを紹介したいと思います
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