概要
Windows 上にインストールした VirtualBox 上に ESXi を構築してみました
ESXi 専用の物理サーバを用意する必要がないので簡単な検証をしたい場合にはおすすめの方法です
ハマリポイントもあったので紹介します
環境
- VirtualBox 5.1.10
- ESXi 6.0 update 2
- Windows7 Enterprise バージョン 6.1
- Intel Core i5-5300U CPU @ 2.30GHz
- メモリ 10GB
- ストレージ 120GB (SSD)
VirtualBox のインストール
すでにインストールしている場合はここはスルーで OK です
https://www.virtualbox.org/ にアクセスして Windows 用のインストーラをダウンロードして実行すれば OK です
ESXi 6.0 の ISO ファイルのダウンロード
次に ESXi の ISO ファイルをダウンロードします
これには myVMware へのログインが必要になるので VMware のアカウントがない場合は登録してください
アカウントを作成しログインしたらここから iso ファイルをダウンロードしましょう
今回は「VMware-VMvisor-Installer-6.0.0.update02-3620759.x86_64.iso」というファイルがダウンロードできました
VM の作成
それでは VirtualBox 上で ESXi 用の VM を作成していきます
まずは「新規」を選択します
名前、タイプ、バージョンを決定します
タイプは「Linux」バージョンは「Red Had (64-bit)」を選択してください
名前は好きなものを入力してください
次に仮想マシンへのメモリの割り当てですが、ここは必ず 4096MB 以上割り当ててください
他の紹介サイトを見ていると 2048MB しか割り当てていない場合もあるのですが、自分の場合 4096MB を割り当てないと ESXi のインストールの途中で「no network adapters」というエラーが発生しインストールが終了してしまう現象が発生しました
なので、4096MB 割り当ててください
あとはハードディスクの作成です
基本はデフォルトのままで OK です
「仮想ハードディスクを作成する」->「VDI (VirtualBox Disk Image」->「可変サイズ」->「8.00 GB」
という感じで進めば OK です
問題なく VM が作成できれば完了です
VM の設定
VM 作成後に設定する項目があるので設定します
一覧画面から「設定」を選択します
「システム」から「プロセッサー」を選択して CPU の数を 2 つ以上に設定します
次に「ストレージ」から光学ディスクに先ほどダウンロードした ESXi の ISO ファイルを設定します
ISO ファイルの設定は右上にあるディスクマークから設定できます
最後に「ネットワーク」でアダプター 1 が有効になっていることを確認してください
割り当ては「ブリッジアダプター」を設定してください
ESXi のインストール
作成した VM を起動して ESXi インストールしていきます
一覧から VM を選択して「起動」を選択します
BIOS 画面で ESXi を選択します
起動中は以下のような画面になります
次の画面になるまで待ちましょう
以下のような画面になったら VirtualBox のターミナル上で作業していきます
作業をする際は必ずフォーカスが画面内になるようにしてください
右下に下矢印の画面があると思いますので、これが緑になっている状態で作業してください
Windows の場合、フォーカスを切り替えるキーは「右 Control」になります
フォーカスを切り替えたら Enter を押して次に進みます
次に EULA の画面になります
基本は同意して先に進めば良いのですが、その場合「F11」キーを押すことになります
ここでちゃんとフォーカスしていない状態で「F11」を押すと次の画面で「Logs are stored on non-persistent storage. Consult product documentation to configure a syslog server or a scratch partition.」というエラーとなり次に進めなくなりました (※1)
F11 を押して Scanning が始まれば OK です
ストレージの一覧が表示されたらインストールするストレージを選択します
基本は ATA 接続の 1 つしか見つからないと思うのでそれを選択すれば OK です
次にキーボードのレイアウトを選択しましょう
「US Default」を選択すれば良いと思います
次で ESXi の root ユーザのパスワードを設定します
フォーカスをあててキーボードで入力してパスワードを設定すれば OK です
入力したら Enter で次に進みます
最後に警告とエラーが表示されます
とりあえず警告だけだったので Enter を押して ESXi のインストール進めましょう
インストールの確認画面になるので「F11」を押してインストールを開始します
プログレスバーが表示されてインストールが進み始めます
問題なくインストールできると再起動を求められるので再起動しましょう
すると ESXi が起動してくると思います
最終的に以下の画面となれば起動完了です
ただ、デフォルトで設定されているネットワークの設定では Windows マシンからアクセスできないことがあります
必要に応じて以下のネットワークの設定も行ってください
ESXi の設定
主に IP アドレスを設定します (以下で設定している IP アドレスはサンプルのアドレスとなります)
もしかすると環境によっては実施する必要がないので任意でお願いします
以下の設定の目的は Windows と VirtualBox 上の ESXi を同一ネットワーク上でアクセスできるようにすることです
「F2」を押して root ユーザでログインします
「Configre Mnagement Network」->「IPv4 Configuration」を選択します
ESXi に設定したい IP アドレスを設定します
「Set static IPv4 address and network configuration」を選択して「IPv4 Address」「Subnet Mask」「Default Gateway」を設定します
設定したら Enter で完了します
「Configre Mnagement Network」->「IPv6 Configuration」を選択します
ESXi の IPv6 を無効にします
「Disable IPv6」を選択して ESXi を選択します
設定したら Enter で完了します
「Configre Mnagement Network」->「DNS Configuration」を選択します
DNS サーバを設定します
「Primary DNS Server」 「Hostname」を設定します
必要であれば「Alternate DNS Server」でセカンダリ DNS を設定してください
「Configre Mnagement Network」->「Custom DNS Suffixes」を選択します
DNS のサフィックス (ドメイン名) を指定します
必要であれば設定してください
各種設定したら Exit して設定を適用するため ESXi を再起動しましょう
動作確認
ESXi を起動してネットワークの設定ができたブラウザで ESXi にアクセスしてみましょう
先ほど「IPv4 Configuration」で設定した IP にブラウザでアクセスしてみましょう
すると以下のような画面になると思います
「Open the VMware Host Client」を選択しましょう
ログイン画面が出るので ESXi に設定した root ユーザでログインしてみましょう
すると ESXi の管理画面が表示されます
ここで仮想マシンを更に作成したりすることができます
最後に
VirtualBox 上に ESXi 6.0 環境を構築してみました
今回は実施しませんでしたが、vCenter Server と連携してからが本番かなと思います
ただ、vCenter Server は普通にお金がかかるので個人でやるにはちょっと厳しいかもしれません
とりあえず ESXi の環境はできたので VM を作成したりストレージ、ネットワークを設定したりしてみたいと思います
ちなみにこの手順は ESXi5.5 でもできました
トラブルシューティング
- Mac + Corei7 だと ESXi のインストール中に「瞑想中」となり先に進まない
ESXi をインストールするには CPU のコア数が 2 つ以上必要なのですが、Mac + Corei7 環境で Core 数を 2 つにして ESXi をインストールしようとすると冥想中となり先に進みませんでした
以下のような画面が表示されます
Corei7 だと動作しない可能性もありそうです
自分は諦めて Windows + Corei5 環境で実施しました
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