概要
前回 VirtualBox 上に ESXi をインストールしてみました
今回はその作成した ESXi 上に VM を 1 台作成してみます
環境
- VirtualBox 5.1.10
- ESXi 6.0 update 2
- Windows7 Enterprise バージョン 6.1
- Intel Core i5-5300U CPU @ 2.30GHz
- メモリ 10GB
- ストレージ 120GB (SSD)
事前作業
VirtualBox 上で事前に作業を行っておきます
VM へのディスク追加
今回、新規で作成する VM は新規のデータストアに登録したいので事前にそれ用のディスクを追加しておきます
まず VirtualBox でディスクを追加します
「設定」から「ストレージ」を選択し SATA のコントローラ配下にディスクを 1 つ追加しましょう
容量はとりあえず 50 GB にしました
最終的に上記のような感じで追加できれば OK です
イメージファイルのダウンロード
今回はゲスト OS に CentOS をインストールしてみます
以下のリンクから iso ファイルをダウンロードしてください
http://ftp.riken.jp/Linux/centos/6/isos/i386/CentOS-6.8-i386-minimal.iso
32bit OS を選択しているのは理由は最後に説明します
ESXi での作業
ここから ESXi 上で作業していきます
vSphere Web Client でアクセスする
ブラウザで ESXi に接続します
以下の画面が表示されたら「Open the VMware Host Client」を選択します
するとログイン画面が表示されるので ESXi の root ユーザでログインしましょう
ログインできてホストの一覧が表示されれば OK です
データストアの追加
まずは VM に追加したディスクをデータストアとして ESXi に登録します
ストレージを選択し「新しいデータストア」を選択します
「新しい VMFS データストアの作成」を選択します
VirtualBox の VM に追加したディスクを選択します、名前はお好きなものを入力してください
ディスクすべての領域をデータストアとして利用するかどうか選択できます
今回は特に他の用途で使う予定もないのですべての領域をデータストアとして使います
問題なければ「完了」でデータストアを作成しましょう
一覧に表示されれば OK です
※ちなみにこの作業は必須ではありません、すでに十分な量のデータストアがあるのであればそれを使ってください
VM の作成と設定
それでは ESXi 上に VM を作成していきます
「仮想マシンの作成/登録」を選択します
「新規仮想マシンの作成」を選択します
名前を適当に設定しましょう
「ゲスト OS ファミリ」には「Linux」を選択し「ゲスト OS のバージョン」には「Red Had Enterprise Linux 6 (32 ビット)」を選択します
データストアは余裕のあるところを選択しましょう
今回は事前に作成した VM 用のデータストアを選択します
VM のカスタマイズ画面になります
今回はデフォルトの値からメモリとディスクの値だけを少し縮小しました
問題なければ完了を押して VM を作成しましょう
vSphere Web Client の一覧画面に表示されると思います
iso ファイルをデータストアにアップロードする
ダウンロードした CentOS の iso ファイルを ESXi 上のデータストアに配置します
作成した VM のディスクドライブに iso ファイルをマウントするためアップロードします
vSphere Web Client を使ってデータストアブラウザからアップロードすれば OK です
※なぜか自分の環境では vSpehre Web Client ( or vSphere Client ) を使ってアップロードができたなかったのでここだけ scp コマンドで直接 ESXi に iso ファイルを転送しました
iso ファイルをディスクドライブに設定する
データストアにアップロードした CentOS のイメージを VM のディスクドライブにマウントします
作成した VM を選択し「設定の編集」を選択します
「CD/DVD ドライブ1」という設定項目があるので「データストア ISO ファイル」に変更します
そして先程データストアにアップロードした iso ファイルを選択してください
問題なく完了すればディスクドライブへの iso ファイルの設定は完了です
vmx.allowNested = “TRUE” を設定する
これは VirtualBox 上で ESXi を動作させているため設定する項目になります
ESXi をサーバ単体で動作させている場合には不要な設定となります
これは作成した VM の .vmx ファイルを直接編集しなければなりません
.vmx ファイルは ESXi 上にあるので SSH ログインしましょう
SSH できたら VM が存在するデータストア配下に移動して .vmx ファイルを編集してください
/vmfs/volumes/58493b22-e99921e9-5adb-0800277b723b/centos6
vi centos6.vmx
58493b22-e99921e9-5adb-0800277b723b
の部分はデータストアに振られた固有の ID となりますので、各自の環境に合わせてください
で以下を最後の行に追記してください
vmx.allowNested = "TRUE"
これで OK です
ちなみにこれを設定しないで VM を起動しようとすると以下のようなエラーとなります
VM の起動 (CentOS のインストールと設定)
それでは VM を起動してみましょう
iso がちゃんと設定されていれば CentOS のインストール画面が表示されると思います
インストール画面はコンソール上で進めていけば OK です
ここからは CentOS のインストール方法の紹介になるので詳細は省きますが、特につまづくとこはないと思います
ディスクを完全に初期化をするように促されると思うので、一旦初期化したほうが良いと思います
なぜ 32bit 版なのか
単刀直入にいうと 64bit 版を動作させることができないためです
VT-x という「インテル バーチャライゼーション・テクノロジー」という CPU の機能があるのですが、VirtualBox 上で動作する ESXi の場合、この機能が使えないようです
で、VT-x 機能が使えないと ESXi 上では 64bit OS を動作させることができないという問題が発生します
ということで今回は素直に 32bit 版の OS をゲスト OS としてインストールしてみました
が、後々調査してみると Nested Virtualization のときに ESXi 上の /etc/vmware/config
に vhv.enable = "true"
を追記して hostd
を再起動するだけでいけそうだということがわかったので、また今度検証してみようかと思います、、、
( 今回はだいぶ記事が長くなってしまったので省略します )
最後に
VirtualBox 上にデプロイした ESXi6.0 上に VM を作成してみました
VirtualBox 上で nest させている環境なので、特有のエラーが結構出ましたが最終的には VM を起動することができました
素直に ESXi 単体でサーバを動作させている場合にはこんなに大変な手順にはならないと思います
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