2024年10月18日金曜日

iPhone で UTM を使って Ubuntu を起動してみる

iPhone で UTM を使って Ubuntu を起動してみる

概要

AltStore + UTM で試してみました
JIT が使えないと恐ろしく遅いので JIT を有効化してから UTM を起動します

環境

  • iPhone14 (iOS 18.0.1)
  • macOS 15.0.1
  • AltServer 1.7.2
  • UTM (install via AltStore)
  • Python 3.9.6 (system installed)
  • Ubuntu 24.04 LTS

pymobiledevice3 のインストール

  • pyenv global system
  • python3 -m pip install -U pymobiledevice3==2.30.0
  • python3 -m pip install -U construct==2.10.69
  • python3 -m pip install -U qh3==0.15.1

iPhone と Mac の有線接続

今のところ JIT の有効化は有線のみサポートしているようです

JIT の有効化

AltServer を起動し有効にします

AltServer -> Enable JIT -> iPhone -> UTM

有効にできると以下のようなメッセージが出てきます
また権限を許可するダイアログが途中で表示されるので許可します

Ubuntu イメージのダウンロード

Ubuntu の iso イメージをダウンロードします
Ubuntu の公式から iPhone でダウンロードします

ファイル名は ubuntu-24.04.1-live-server-amd64.iso でファイルサイズは約2.5GB でした

UTM の起動とエミュレートの作成

UTM アプリを起動します
iPhone には Linux カーネルがなくVM は作成できないのでエミュレートで追加します

  • 左上プラスボタン
  • エミュレート
  • Linux
  • カーネルイメージから起動 -> オフ
    • 起動 ISO イメージ -> 選択 -> ubuntu-24.04.1-live-server-amd64.iso を選択
    • iso は Safari でダウンロードした場合は iCloud 内にあります
  • マシン設定
    • アーキテクチャ -> ARM64
    • システム -> Standard PC (q35)
    • メモリ -> 512MiB
    • CPU コア数 -> 4
    • ディスクサイズ -> 8GB
    • 共有ディレクトリ -> なし

Ubuntu 起動

あとは一覧から起動するだけです
事前に Bluetooth キーボードなどを設定しておくと操作が楽になります

「Display output is not active」が表示されますがしばらくすると起動するので待っていれば OK です

cloud-init の実行が完了すると以下のように Ubuntu のインストールが開始されます

最後に

AltServer の JIT 機能を使って iPhone 上で Ubuntu をエミューレートしてみました
JIT を使えば動かないことはないですがかなり遅い感じはします
また作業中はかなり iPhone が熱くなるので注意が必要です

もっと軽量でインストール不要の OS ならサクサク動くかもしれません
あとは iPhone14 ではなく iPhone15 や Pro Max などスペックの高い iPhone なら動くかもしれません

参考サイト

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