概要
過去にいろいろとスライサの設定を紹介してきました
最近の結論としてはヘッド速度さえ設定方法をマスタしていれば大抵のプリントはうまくいくような気がしています
- 3Dプリンタで上手にプリントするコツ
- QIDI Print のサポート材設定についていろいろ試してみた
- QIDI Print の個人的サポート設定メモ
- QIDI Tech X-Smart でオーバハングテストをしてみた
環境
- macOS 11.6.2
- QIDI-Print 5.3.2
- QIDI Technology X-Smart
設定可能なヘッドの速度
ヘッドの速度は一定ではなく各部位ごとに設定できます
QIDI-Tech の場合は 6 箇所のヘッド速度をそれぞれ調整できます
- インフィル (内部の密度の部分の速度)
- アウターウォール (外壁部分の速度)
- インナーウォール (内壁部分の速度)
- トップ (上部の速度)
- ボトム (下部の速度)
- サポート (サポートを使う場合の速度)
特に大事なのはボトムとサポート
ボトムの速度は遅めにしましょう
理由は一番下のレイヤーを印刷するのはボトムの速度で印刷することになりこの速度が速いと反り返りの原因にもなります
ボトムの速度は可能な限りゆっくりにすることで土台がしっかり密着するので結果的にきれいに印刷することができます
サポートを使う場合にはサポートの速度もゆっくりにしたほうが良いと思います
ただサポートを使う場合はヘッドがフィラメントを出さないときの「移動速度」も気にしたほうがいいです
移動速度が速すぎるとサポートが崩れる場合があるのでサポートを多く使う場合は移動速度も少し遅めにしたほうが良いです
比較的ヘッドの速度が速くても良い箇所
- インフィル (内部の密度の部分の速度)
- アウターウォール (外壁部分の速度)
- インナーウォール (内壁部分の速度)
- トップ (上部の速度)
は比較的速くても OK です
50 から 60 mm/s でもきれいに印刷できると思います
ただ複雑な形を印刷する場合はここもゆっくりにしたほうがいいでしょう
真四角な箱などはガンガン速度を上げても問題ないと思います
最後に
もしかすると更に高機能なスライサはレイヤーごとに速度を調整することができるかもしれません
レイヤーごとにヘッドの速度を調整できるとなると更にきれいに印刷することができるかなと思います
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