概要
ownCloud は GoogleDrive や Dropbox といったクラウドストレージを簡単に構築できるサービスです
docker のイメージが公開されているのでコマンド一発で構築できます
環境
- macOS 10.13.5
- docker 18.03.1-ce
ownCloud を起動
docker run -d -p 80:80 owncloud:8.1
これだけで OK です
とりあえず動作確認
localhost
にブラウザでアクセスしましょう
管理者用のアカウントを作成します
デフォルトでいくつかファイルがあるので不要であれば削除しましょう
あとはアップロードすれば普通に使えます
データを永続化する
このままだとコンテナを削除したらアップロードしたファイルがなくなります
テンポラリとして使うのであれば問題ないですが過去にアップロードしたファイルを確認したいときには永続化する必要があります
やり方は簡単で -v
オプションでホスト側のストレージをマウントしてあげるだけです
docker run -d -p 80:80 -v $(pwd):/var/www/html owncloud:8.1
これでコンテナを削除してもファイルは削除されません
管理者用のユーザ/パスワードも引き継がれるので忘れないようにしましょう
Tips
ファイルを wget する際には以下のコマンドを投げます
セキュリティの観点で直リンクは使えないようになっています
wget \
--header="Host: localhost" \
--header="User-Agent: Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_13_5) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/67.0.3396.62 Safari/537.36" \
--header="Accept: text/html,application/xhtml+xml,application/xml;q=0.9,image/webp,image/apng,*/*;q=0.8" \
--header="Accept-Language: ja,en-US;q=0.9,en;q=0.8" \
--header="Cookie: _ga=GA1.2.273664293.1526454426; _gid=GA1.2.285044917.1528161957; ocztnxtfknvn=93abc983e77160bfbd5385e5a084f7b8" \
--header="Connection: keep-alive" \
"http://localhost/index.php/apps/files/ajax/download.php?dir=%2F&files=hoge.txt" \
-O "hoge.txt" -c
このコマンドは chrome の CurlWget という拡張を使って作成しています
最後に
ownCloud の使い方を紹介しました
個人的には別のサーバとファイルを交換するときに役に立つかと思います
自宅に 1 台これがあれば複数のマシンおよびデバイスでファイルのやり取りができるようになるので便利かなと思います
この方法でownCloudを使いたいのですが、 https://hub.docker.com/_/owncloud?tab=tags からは10.0.10
返信削除までしかpullできないようで.....
10.3はMARIADBを使う方法でないとDockerでは動かせないのでしょうか....
10.3 からは docker-compose で起動するようです
返信削除https://doc.owncloud.com/server/10.3/admin_manual/installation/docker/
これまでの 10.0.1 は deprecated になっているので上記が現状の公式手順だと思います
自分も時間があるときに試してみます
試してみました
返信削除https://hawksnowlog.blogspot.com/2019/12/getting-started-owncloud-10-3.html
公式の手順で特に問題なく動作しました
データベースはデフォルトで MariaDB を使っているようです
MySQL にデータがある場合はそのパスをマウントすれば使えるとあるのでデータ自体は簡単に引き継げると思います