2018年5月13日日曜日

CentOS7 に OpenStack 環境を構築してみる

概要

OpenStack は RedHat 社が提供する IaaS を構築できる OSS のツールです
大掛かりなサーバマシンやストレージは持っていなくミニマムで初めようとしたら PackStack というインストーラを見つけてこれならできそうだということで環境構築してみました

環境

  • CentOS 7.4 64bit
  • packstack 12.0.0

packstack のインストール手順

  • vim /etc/environment
LANG=en_US.utf-8
LC_ALL=en_US.utf-8
  • yum install -y python-setuptools
  • yum install -y centos-release-openstack-queens
  • yum update -y
  • yum install -y openstack-packstack

OpenStack 環境の構築

以下のコマンドだけで CentOS 上に構築してくれます
当然ですがホストマシンやストレージ機器は別途用意してセットアップする必要があります

  • packstack --allinone

_controller.pp, _network.pp, _compute.pp の puppet の処理がかなり長いので気長に待ちましょう
だいたい 30 - 50 分ほどかかります
Installation completed successfully が出たら完了です

ダッシュボードを表示してみる

http://localhost/dashboard にアクセスするとダッシュボードが表示されます
ユーザ名は admin でパスワードは /root/keystonerc_admin というファイルの OS_PASSWORD という変数名の値になります
packstack_1.png

インスタンスを 1 台立ててみる

せっかくなので VM を 1 台作成してみましょう
左メニューから「プロジェクト」->「インスタンス」->「インスタンスの起動」を選択します
packstack_2.png
インスタンスを作成するモーダルが表示されるので必要な情報を入力していきます

名前を入力しましょう
次へを選択します
packstack_3.png

インスタンスを作成するソースを選択します
今回はデフォルトの cirros を選択します
選択するのは右端にある上矢印を選択します
packstack_4.png

インスタンスのサイズを選択します
一番小さい m1.tiny を選択します
packstack_5.png

これで最低限の設定はできました、インスタンスを起動しましょう
こんな感じでステータスが稼働中になれば OK です
packstack_8.png

セキュリティグループの設定

「プロジェクト」->「ネットワーク」->「セキュリティグループ」と選択しましょう
default というセキュリティグループがあるのでこれに IPv6 で通信できるルールを追加します
packstack_9.png

ping もしたいので ICMP のルールも追加しました
今回外に出るテストはしませんが、デフォルトであったのでそのまま追加しています

なぜ IPv6 のルールを追加しているかと自分の環境では IPv4 が取得できなかったからです
static に振ってもよかったのですが面倒だったので IPv6 環境をそのまま使います

SSH してみる

では作成したインスタンスに SSH してみましょう
ネットワークは ex-br というネットワークを使うので OpenStack をインストールした CentOS 上から SSH します

  • ssh cirros@fe80::f816:3eff:feb1:9910%br-ex

パスワードはデフォルトの cubswin:) になります
問題なく SSH できれば OK です

ちなみに ping は以下になります

  • ping6 -I br-ex fe80::f816:3eff:feb1:9910

最後に

CentOS7 に packstack で OpenStack 環境を構築してみました
とりあえずスタンドアロンでも動かせる環境が作れるようです

IPv4 が使えないなどの問題はありますがとりあえず動作したので良しとします
今回の操作は UI からだったので CLI や API からもやってみたいと思います

参考サイト

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