概要
OpenStack は RedHat 社が提供する IaaS を構築できる OSS のツールです
大掛かりなサーバマシンやストレージは持っていなくミニマムで初めようとしたら PackStack というインストーラを見つけてこれならできそうだということで環境構築してみました
環境
- CentOS 7.4 64bit
- packstack 12.0.0
packstack のインストール手順
- vim /etc/environment
LANG=en_US.utf-8
LC_ALL=en_US.utf-8
yum install -y python-setuptools
yum install -y centos-release-openstack-queens
yum update -y
yum install -y openstack-packstack
OpenStack 環境の構築
以下のコマンドだけで CentOS 上に構築してくれます
当然ですがホストマシンやストレージ機器は別途用意してセットアップする必要があります
packstack --allinone
_controller.pp, _network.pp, _compute.pp
の puppet の処理がかなり長いので気長に待ちましょう
だいたい 30 - 50 分ほどかかります
Installation completed successfully
が出たら完了です
ダッシュボードを表示してみる
http://localhost/dashboard
にアクセスするとダッシュボードが表示されます
ユーザ名は admin でパスワードは /root/keystonerc_admin
というファイルの OS_PASSWORD
という変数名の値になります
インスタンスを 1 台立ててみる
せっかくなので VM を 1 台作成してみましょう
左メニューから「プロジェクト」->「インスタンス」->「インスタンスの起動」を選択します
インスタンスを作成するモーダルが表示されるので必要な情報を入力していきます
名前を入力しましょう
次へを選択します
インスタンスを作成するソースを選択します
今回はデフォルトの cirros を選択します
選択するのは右端にある上矢印を選択します
インスタンスのサイズを選択します
一番小さい m1.tiny
を選択します
これで最低限の設定はできました、インスタンスを起動しましょう
こんな感じでステータスが稼働中になれば OK です
セキュリティグループの設定
「プロジェクト」->「ネットワーク」->「セキュリティグループ」と選択しましょう
default
というセキュリティグループがあるのでこれに IPv6 で通信できるルールを追加します
ping もしたいので ICMP のルールも追加しました
今回外に出るテストはしませんが、デフォルトであったのでそのまま追加しています
なぜ IPv6 のルールを追加しているかと自分の環境では IPv4 が取得できなかったからです
static に振ってもよかったのですが面倒だったので IPv6 環境をそのまま使います
SSH してみる
では作成したインスタンスに SSH してみましょう
ネットワークは ex-br
というネットワークを使うので OpenStack をインストールした CentOS 上から SSH します
ssh cirros@fe80::f816:3eff:feb1:9910%br-ex
パスワードはデフォルトの cubswin:)
になります
問題なく SSH できれば OK です
ちなみに ping は以下になります
ping6 -I br-ex fe80::f816:3eff:feb1:9910
最後に
CentOS7 に packstack で OpenStack 環境を構築してみました
とりあえずスタンドアロンでも動かせる環境が作れるようです
IPv4 が使えないなどの問題はありますがとりあえず動作したので良しとします
今回の操作は UI からだったので CLI や API からもやってみたいと思います
0 件のコメント:
コメントを投稿