概要
RaspberryPi Zero に USB の外付け HDD を接続してマウントし、そのボリュームを Samba で NAS として公開することでネットワークストレージを作成してみます
動作確認は Mac を使って RaspberryPi 上の領域を覗いてみます
環境
- RaspberryPi Zero (Jessie 8.0)
- Samba 4.2.10
- Mac OS X 10.12.1 (動作確認)
外付け HDD をマウント
まずは RaspberryPi Zero に外付け HDD をマウントします
とりあえず素直に USB で接続しましょう
RaspberryPi Zero には USB3.0 端子がないので、microUSB から変換して接続しました
もちろん microUSB で使える外付け HDD であればそのまま接続すれば OK です
今回は exFAT の HDD をマウントしました
exFAT の HDD をマウントする手順は前回の記事を参考にしてください
Samba インストール
素直にインストールします
- sudo apt-get -y update
- sudo apt-get -y install samba
で完了です
インストールできたバージョンは冒頭に記載のバージョンになります
Samba 用のユーザの作成
接続用のユーザを作成します
sudo smbpasswd -a pi
好きなパスワードを設定して完了です
この「pi」ユーザは samba 用の接続ユーザになるので、SSH でログインするユーザとは別になるのでご注意ください
設定ファイルの編集
マウントして外付け HDD を samba のマウント先として設定します
- sudo vim /etc/samba/smb.conf
[pi]
path = /mnt/hdd1
read only = No
guest ok = Yes
force user = pi
を一番下に追記すれば OK です
で設定したら smbd を restart しましょう
- sudo service smbd restart
動作確認
今回は Mac から動作確認します
Finder を開いて「移動」->「サーバへ接続」を選択します
すると接続のダイアログが表示されるので
smb://raspberrypizero.local/pi
みたいな感じで入力してください
ホスト名の部分は avahi が RaspberryPi 上で動作していれば上記でいけるはずです
もちろん IP アドレスでも OK です
「/pi」の部分は smb.conf
で設定したセクション名「[pi]」になります
なのでこの部分を書き換えた場合は Finder でマウントする際のパスも変更してください
認証用のダイアログが表示されるので認証しましょう
ここで入力するパスワードは smbpasswd
で作成したユーザとパスワードを入力してください
問題なく接続できれば RaspberryPi Zero に接続した外付け HDD の内容が確認できると思います
ディレクトリを作成したりすればすぐに反映されるのが確認できると思います
最後に
RaspberryPi Zero に USB の外付け HDD を接続してネットワークストレージ化してみました
今回はメジャーな samba を使いました
結構簡単にできるので RaspberryPi が自宅で動かせる人にはおすすめです
ただ、このままだと少しつまらないので次は
- グローバルからマウントできるようにする
- Chromecast と連携する
あたりをやってみたいなと思っています
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