概要
Ruby で macOS アプリが開発できる shoes を試してみました
かなり簡単に GUI アプリが作成できます
環境
- macOS 10.15.6
- Ruby 2.7.1p83
- shoes 3.3
インストール
公式だとインストーラを使う方法が推奨されています
macOS の場合はここからダウンロードできます
執筆時点では shoes-3.3.7-osx-10.10.tgz
というファイルがダウンロードできました
ダウンロードした圧縮ファイルを解凍すると Shoes.app
というファイルが解凍されるのでそれを Applications 配下に移動すればインストールは完了です
起動すると以下のような管理 GUI が立ち上がります
サンプルアプリを作成してみる
とりあえず動作するアプリを作成してみます
vim app.rb
Shoes.app do
background "#DFA"
para "Welcome to Shoes"
end
あとは Shoes.app
から「Run on App」で app.rb を選択すれば OK です
ボタンを設置する
トライ&エラーできる環境が整ったら開発していきます
まずはボタンを設置してみましょう
先程のサンプルに button を追加するだけです
Shoes.app do
background "#DFA"
para "Welcome to Shoes"
button "Push me"
end
これで起動するとボタンが追加されているのが確認できます
ボタンが押されたらテキストを表示する
次にボタンのイベントハンドリングをしてみます
やり方は簡単で button によって作成されたオブジェクトに対して .click
メソッドをコールするだけです
Shoes.app do
background "#DFA"
@t1 = para "Welcome to Shoes"
b1 = button "Push me"
b1.click {
@t1.replace "Aha! Click!"
}
end
また para で作成したテキストフィールドも @t1
でインスタンス変数化しておきそれを click のブロック内で .replace
することで文字を変更しています
テキストボックスを置いてみる
テキストボックスは edit_line を使います
Shoes.app do
background "#DFA"
stack do
@t1 = para "Welcome to Shoes"
@el1 = edit_line
b1 = button "Push me"
b1.click {
@t1.replace @el1.text
}
end
end
edlt_line
に対して text
メソッドを使うことで入力中のテキストを取得できます
その他コンポーネントも充実
他にも図形を描いたり図を挿入できたりリンクを使えたりといろいろと機能があります
興味があればチュートリアルの続きをやれば使い方の基本はだいたい学べるかなと思います
配布用のアプリとしてビルドするには
Shoes.app
のトップに「Package an App with Shoes
」があるので選択します
そして作成した Ruby ファイルを選択しビルドするプラットフォームを選択すれば OK です
「Select Architecture
」をクリックするとプラットフォームの一覧が表示されます
「I want advanced install options
」を選択すると配布時のアプリのアイコンなども設定できます
ビルドが完了すると tgz の圧縮ファイルが作成されるのでそれを解凍すると .app
ファイルがあるのでこれをクリックするだけでアプリが起動するようになります
最後に
macOS アプリを Ruby で開発できる Shoes を使ってみました
かなり簡単に開発できるので Xcode や Swift の使い方を知らない人でも簡単に macOS アプリが開発できるかなと思います
ドキュメントもかなり見やすく充実しているのでわからないことがあったらドキュメントを検索すれば解決するかなと思います
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