概要
macOS Server は Mac 上で動作するソフトウェアです
サーバに必要な機能がいろいろと詰まっているパッケージソフト的なイメージです
今回はインストールの方法と簡単な使い方を紹介したいと思います
環境
- macOS 10.14.2
- macOS Server 5.7.1
macOS Server のダウンロード
Apple Developer Program に入っている場合は無料で入手することができます
それ以外の場合は App Store から 2,400 円で購入できます
自分は Develper Program に加入しているので無料でダウンロードしました
https://developer.apple.com/download/ にアクセスし Developer Program に加入しているユーザでログインしましょう
ダウンロード可能なソフトウェアの中に「macOS Server」があるのでクリックします
すると App Store が立ち上がりギフトコードの入力画面になります
再度ダウンロード画面に戻ると「App Store Redemption Code」が表示されているのでそのコードを入力しましょう
アプリのダウンロードが始まります
確認する方法は App Store アプリでアカウント情報を確認するとダウンロード中のアプリの一覧を確認することができます
macOS Server のインストール
インストールが完了したらアプリの一覧から起動しましょう
「続ける」を選択します
「同意する」を選択します
実行権限を与えるためにパスワードの入力が求められるので入力します
インストールが開始されるので待ちましょう
インストールが完了するとマシンの基本情報が表示されます
デフォルトだとインターネット経由でのアクセスも可能になっているので特にグローバルからアクセスしないのであれば無効にしておきましょう
使ってみる
SSH が一番簡単なのでやってみます
設定タブに「SSH (Secure shell 接続)」があるのでチェックを入れます
あとはターミナルから SSH すれば OK です
ログインするユーザはユーザ一覧にあるアカウント名を指定します
ちなみに ps コマンドを実行しても sshd のプロセスは見えません
netstat -an | grep 22
あたりのコマンドを実行すると LISTEN しているのが確認できると思います
tcp4 0 0 *.22 *.* LISTEN
tcp6 0 0 *.22 *.* LISTEN
チェックを外すと上記の表示もなくなります
Server を終了するには
Server.app を終了しただけではサーバ用のプロセスは終了しません
Server.app は単純にサーバに接続してステータスなどを確認したり操作したりするためのクライアントアプリにすぎません
実際のサーバプロセスを停止するには /Applications/Server.app/Contents/ServerRoot/usr/sbin/serveradmin
を使って各サーバプロセスを stop してください
P.S
よくよく考えてみると上記の SSH の機能はもともと mojave にある機能を Server.app 経由で ON にしているだけなような気がしてきました
(つまり Server.app は既存の mojave のプロセスや状態を可視化してくれるクライアントアプリなだけ)
macOS Server だけが持っている機能 (Open Directory や Xsan など) を使わない限りもともと mojave で動作しているプロセスなので停止する必要はないのかもしれません (この辺りは調査不足なのであくまでも予想)
試しに再起動してみたのですが Applications/Server.app/Contents/ServerRoot/System/Library/PrivateFrameworks/ServerEventsDaemon.framework/eventsd
のプロセスが自動で上がってきました
なので Server.app 用のデーモンもいるようです
が、それらを停止する方法はおそらく kill 以外なさそうです
Server.app 自体をアンインストールしてみたところ必要なプロセスも停止したので完全に停止するにはアプリ自体をアンインストールするしかなさそうです
最後に
簡単ですが macOS Server のインストールから SSH 機能を使うところまでを試してみました
インストールするだけならかなり簡単にできました
macOS Server の主な機能は Open Directory や Xsan というストレージ機能になります
5.7.1 になったときに macOS Server からかなりの機能が削除されたようで、削除された機能は macOS 側に移っています
要するにサーバ専用のソフトウェアを入れなくても標準の mojave でサーバの機能も補えるようになったという感じです
Open Directory や Xsan を macOS 上でやりたい場合には macOS Server のインストールが必要という感じです
Xcode のサーバビルド も昔は macOS Server が必要だったらしいのですが現在は Xcode 側にその機能があるので macOS Server は不要なようです
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