概要
前回 NSX Manager をインストールしました
Trend Micro さんが提供する DeepSecurity というサービスが NSX の Distributed Virtual Switch と連動してエージェントレスなセキュリティサービスを提供しています
基本はライセンスが必要なのですが検証目的でライセンスなしで利用できそうだったのでインストールまでやってみました
環境
- Nested ESXi 6.0.0
- vCenter Server Appliance 6.0
- NSX Manager 6.2.2 Build 3604087
- DeepSecurity Manager 9.6.4072
- Microsoft SQL Server 2016
事前準備
もしかしたらこれが一番ハードルが高いのですが NSX Manager のデータベースとして Microsoft SQL Server が必要になります
今回は Nested ESXi 上に 1 台 Windows Server を構築して、そこに SQL Server 2016 をインストールしました
SQL Server がない場合は Oracle Database でも代用できます
一応、無料評価版があるのでそれでも大丈夫だと思います
https://www.microsoft.com/ja-jp/sql-server/sql-server-downloads
SQL Server が構築できたら事前に「dsm」というデータベースを作成しておきましょう
インストール
では DeepSecurity Manager をインストールしていきます
公式サイトから専用のインストーラをダウンロードできるのでダウンロードしてください
今回インストールできたファイルは Manager-Windows-9.6.4072.x64.exe というファイルになります
ダウンロードするマシンは事前準備で用意した SQL Server がインストールされた Windows マシン上で OK です
ここに DeepSecurity Manager をインストールしていきます
インストール自体はインストーラの支持に従って進めていくだけなので非常に簡単です
途中つまづきポイントがあるのでそこも紹介します
まずインストーラを起動すると言語選択画面になるので選択します
開始画面が表示されるので次にいきます
利用規約に同意します
インストール先を選択します
DeepSecurity Manager のデータベースとなる SQL Server がインストールされたマシンを指定します
今回は同じマシン上になります
デフォルトだと Windows のマシン名が入力されていると思うのですが IP に変更しておきましょう
SQL Server にログインするユーザ名とパスワードを入力します
データベース名は事前準備で作成した「dsm」を指定しているか確認してください
ライセンスを入力する画面になります
とりあえず今回は検証目的なのでライセンスなしで進めます
次に DeepSecurity Manager のホスト情報を設定します
ホスト名がデフォルトだと Windows のマシン情報を引っ張ってくるのですが、ここも IP に書き換えておきます
理由としてはあとで vCenter および NSX Manager と連携するのですが、それぞれから DeepSecurity Manager に通信する必要がでてきます
そのときにここをホスト名で指定していると vCenter および NSX Manager がホスト名を解決できずエラーになります
なので、ホスト名ではなく IP を指定しておくと後々幸せになれます
DeepSecurity Manager の管理画面にログインするユーザ名とパスワードを指定します
セキュリティアップデートの設定をします
基本はそのままで OK だと思います
ソフトウェアアップデートの設定をします
基本はそのままで OK だと思います
Smart Protection Network の設定をします
基本はそのままで OK だと思います
確認画面が表示されるので問題ないか確認したらインストールを開始します
インストールが完了された旨が表示されれば OK です
動作確認
管理画面へのログイン
ブラウザで DeepSecurity Manager をインストールしたマシンの IP アドレス:4119 にアクセスしてみましょう
もしくはすべてのプログラムに DeepSecurity Manager を起動するアプリが追加されているのでそこから起動しても OK です (結局ブラウザが開きます)
まずはログイン画面が表示されると思うので設定した管理者のユーザ名とパスワードでログインします
問題なくログインできれば OK です
チュートリアル的なダイアログが表示されるので消してください
以下のようなダッシュボード画面が表示されれば OK です
vCenter および NSX Manager と連携
DeepSecurity は NSX と連動することエージェントレスなセキュリティ監視ができるようになります
前回までで NSX までインストールできていたのでせっかくなので連携してみました
コンピュータ -> 新規 -> VMware vCenter の追加
から連携できます
まず vCenter の情報を入力する画面になるので IP, ユーザ名, パスワードを入力し次に進みます
進みます
証明書の警告が表示されるので確認し次に進みます
vCenter への接続が成功すると次に NSX Manager への接続設定画面になります
NSX Manager の IP, ユーザ名, パスワードを入力し次に進みます
証明書の内容を確認します
vCenter および NSX Manager から取り込む情報が表示されます
確認して次に進みます
取り込みが始まり完了すれば OK です
ここでハマったのがインストール時に紹介したホスト情報を IP アドレスで登録したほうが良いという点で、はじめホスト名で登録していたのですが名前解決ができずエラーを連発していました
完了後にコンピュータタブで vCenter にある VM やホストの情報が確認できるようになっていると思います
最後に
スクリーンショットだらけで DeepSecurity Manager のインストール方法を紹介しました
一番の障壁は Windows + MS SQL Server の構築だと思います
実これだけだと何もできません
このあと DeepSecurity Virtual Appliance という VM をデプロイする必要があります
その手順もあとで紹介したと思うのですが、またスクリーンショット地獄になるのでどうなるか悩んでいます
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