概要
GIMP のパスツールを使ってマウスだけでベクターシルエットを作成する方法を紹介します
環境
- macOS 10.14.6
- GIMP 2.8
GIMP のインストール
過去に紹介しているのでこちらを参照してください
本記事内では Mac を想定していますがおそらく Windows でも同じようにできると思います
GIMP を起動する
3 つのウィンドウ (ツールボックス、画像、レイヤー) が開けば OK です
対象のファイルを開く
ツールバーから「ファイル」->「開く/インポート」で対象のファイルを開きましょう
パスツールを選択する
ツールボックスからパスツールを選択します
ペンと白い線が描かれているアイコンを選択しましょう
また右ペインのレイヤーウィンドウのタブから「パス」専用のタブを選択しましょう
パスツールで縁を取っていく
これがメインの作業です
基本的な流れは
- 始点の選択
- 終点の選択
- パスを曲げて縁に合わせる
を繰り返します
また画像が小さい場合は拡大しながらやると楽になります
パスを曲げる場合はつないだ線をドラッグすると自由に曲げられます
また始点 or 終点から出ている黄色い線をドラッグするとその点を中心にパスを曲げられるのでそれを使って更に調整します
黄色い線が出てこない場合は先に白い線を曲げてからやると黄色い線も操作できるようになると思います
次のパスを前のパスと接続する場合先に終点を決めて接続する点と Command ボタンを押しながら左クリックするとパス同士を簡単に接続できます
あとはこれをひたすら続けていきます
すべてつなげて囲めたら OK です
パスを選択範囲にする
パスで縁を囲めたら囲んだ部分を選択範囲にします
ツールバーから「選択」->「パスを選択範囲に」を選択します
すると作成したパスの部分が選択範囲になります
選択した範囲を塗りつぶす
あとはこの部分をペイント同様塗りつぶせば OK です
ここからはレイヤーで作業します
まずは右ペインの「パス」タブから「レイヤー」タブに戻します
そして「新しいレイヤーを画像に追加します」というボタンを選択しレイヤーを新規で追加します
塗りつぶす
左ペインのツールボックスから「塗りつぶし」を選択します
今回は単色で塗りつぶすので塗りつぶしの色「描画色」を選択しておきます
色は好きな色を選択しましょう
右ペインからオリジナルの画像を非表示にし塗りつぶす用のレイヤーを表示してアクティブにしておきます
目のボタンをクリックすると非表示にできます
あとは選択範囲の部分を選択して塗りつぶせば OK です
背景色を設定する
新規でレイヤーを追加して背景色を入れても良いでしょう
また選択範囲は「選択」->「選択範囲の解除」でなくしておきましょう
あとはレイヤーの順番を調整して以下のようになれば完成です
png エクスポートする
GIMP の場合パス情報などを含んだファイルは .xcf
ファイルとして保存されます
画像ファイルがほしい場合はエクスポートする必要があります
「ファイル」->「エクスポート」を選択し好きな拡張子を選択しましょう
完成
元のサイズと同じサイズのベクターシルエットが作成できます
慣れれば複雑な形でもキレイに作成できると思います
最後に
GIMP のパスツールを使って昔はやった iPod 風のベクターシルエットを作成する方法を紹介しました
自由選択で範囲を作成しているだけなので Adobe Photoshop など高機能なツールを持っている人は自動で切り取ることも可能だと思います
GIMP は無料で使えて高機能なのでそれでここまでできれば十分かなと思います
0 件のコメント:
コメントを投稿